サンパウロ市市長選=PSDBの副候補を希望=現在調査で3位のタバタ
来年のサンパウロ市市長選で、ブラジル社会党(PSB)のタバタ・アマラル下議が、副候補に民主社会党(PSDB)の人物を据えたがっていることがわかった。24日付UOLサイト(1)が報じている。
タバタ氏は現時点でのサンパウロ市市長選の世論調査でギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)、現職のリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)に次ぐ3位に付けている。
中道左派のPSBはルーラ大統領の政権の主要協力政党だが、労働者党(PT)が早くからボウロス氏推薦を宣言した中で、ジェラルド・アルキミン副大統領は所属が同じPSBのタバタ氏の推薦を公の場で行っている。
タバタ氏も、アルキミン氏が30年以上在籍した中道右派PSDBに関して、「私のプロジェクトを実践するためには不可欠な存在」との位置付けを行っている。
タバタ氏は既に、PSDBサンパウロ市支部長のオルランド・ファリア氏に協力要請を行っている。同氏はそれを認めており、「様々な可能性を考慮したい」としながらも、「まだ具体的に役職名などは聞かされてはいない」としている。
PSDBは2016年にジョアン・ドリア氏、20年にブルーノ・コーヴァス氏(2021年死去)を市長に当選させるなど、サンパウロ市やサンパウロ州では強い地盤をもっている。だが、最近は党内分裂を起こし、サンパウロ州内の同党市長が大量に他党に移籍。サンパウロ市市長選に関しても、めどが立たない状況だ。