サンパウロ市地下鉄・CPTM=28日に2カ月連続ストも=タルシジオは民営化止めず
28日、サンパウロ市地下鉄とパウリスタ都電(CPTM)が10月に引き続きストを行った。同日付G1サイト(1)、UOLサイト(2)、カルタ・カピタル(3)などが報じている。
今回のストも10月3日と同様、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事の民営化路線に反対するためのものだ。
だが、前回に比べてストの規模は小さく、サンパウロ市地下鉄で全線が止まったのはモノレール15号線のみで、1、2、3号線は部分的にスト、4、5号線は通常運転した。CPTMも7、10、11号線が部分的にストになっただけで、8、9、12、13号線は通常運転だった。
今回のストは前回同様、同じく民営化対象となっているサンパウロ水道公社(Sabesp)も参加している。
また、聖州が予算を5%カットしたことから、ストの前に参加が噂されていたフンダソン・カーザ(少年院)の職員らは連帯は示したものの、通常通り勤務。同じく参加が噂されていた州立校の教職員らも通常業務を行っていた。
労働地裁は、今回のストではピーク時に地下鉄は80%、CPTMは85%を機能させるよう命じており、守らない場合は組合側に1日につき70万レアルの罰金を課していた。
タルシジオ知事は今回のストに関し、「完全なる日和見主義だ」と批判。民営化後の地下鉄やCPTMは通常通り機能していることに言及した後、民営化をやめることはないと改めて強調している。