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労働雇用省=専門資格プログラムを開始=自治体や連邦機関と提携し

2023年12月1日

プログラムの名前となったマノエル・ケリノ氏(José Cruz/Agência Brasil)
プログラムの名前となったマノエル・ケリノ氏(José Cruz/Agência Brasil)

 ブラジリアで11月28日、多様性の促進と差別との闘いに焦点を当て、若者や弱い立場にある労働者に対する公的資格政策を強化するためのマヌエル・ケリノ・プログラムが開始されたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 このブログラムは労働雇用省と全国雇用システム(Sine)に参加している州や市、及び、連邦機関や連邦大学との間で締結されたパートナーシップによって可能になった。
 労働省社会・専門資格局長のクリスチーナ・カヴァルキエビッチ氏によると、第一段階では全国雇用システムを通じて約6万人、連邦大学や研究所を通じて約4万人が支援を受けるという。
 同氏は、次の段階では市民社会運動とのパートナーシップを確立することを考えているが、「それでもさらに多くのリソースを探す必要がある」という。
 ルイス・マリーニョ労働相は、マノエル・ケリノ・プログラムは経済成長のために政府がかけている取り組みの一つだと強調している。
 同相は、労働者に専門資格を取得させ、市場の革新をフォローする機会を与えることが大切とした上で、「適切な報酬を実践することも必要で、最低賃金の引上げ政策で賃金請求額の増加に応えることが消費の成長と生産需要の増加にもつながる」と述べている。
 国家労働者資格政策は前政権下で廃止されており、現在は経済情勢の変化に合わせて改訂されている。同相は、このプログラムの開始はブラジルの復興政策のもう一つの目玉でもあるとの考えを明らかにしている。
 労働協約、労働組合の代表の増加、労働環境の改善、新たな投資、イノベーション、エネルギー転換、環境への配慮など、差別や偏見をもたずに経済環境に投資する必要があるとも強調している。
 なお、プログラムの名前は、1851年7月28日にバイア州で生まれた奴隷制度廃止論者で作家のマノエル・ケリノ氏に敬意を表したものだ、同氏はブラジル初の建設労働者協同組合の一つでもあるリーガ・オペラリア・バイアの創設に貢献した人物でもある。
 ケリノ氏はバイア州におけるアフリカ文化の評価に重点を置いた思想家として、同州の地理歴史研究所の設立にも加わった。また、同州初の人類学的記録の責任者でもあり、1923年2月14日に亡くなるまで同研究所の創設メンバーとして貢献した。


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