アクレー州知事=検察庁に停職求められる=建築企業巡る贈収賄工作で
連邦検察庁は高等裁判所に対し、アクレー州のグラジソン・カメリ知事(進歩党・PP)を五つの嫌疑で告発し、即時罷免を求めた。11月30日付フォーリャ紙(1)やグローボ紙(2)などが報じている。
カメリ知事がかけられた嫌疑は、組織犯罪計画、収賄、詐欺、資金洗浄、違法入札の五つだ。検察によると、同知事は600万レアルの賄賂を受け取ったとされている。また、この計画に関与した12人も起訴されているが、その中には知事の妻や2人の兄弟も含まれている。
検察庁は起訴と同時に、裁判日程が決まるまでカメリ知事を停職処分とするよう、高等裁に申し出ている。これらの罪状を合計すると、懲役40年を超える可能性がある。
検察はカメリ知事がムラノ・コンストゥルソンエスという企業に対して取ったとされる便宜を問題視している。同社は道路やビルの建築を独占的に請負っており、州が支払った1800万レアルの内、290万レアルが水増し請求だった上、880万レアルは超過料金だったとされ、国庫庁(CGU)も不正支出を認めている。
カメリ氏や同氏の兄弟はムラノ社の関連企業の共同経営者に名を連ねており、ムラノ社とその関連企業の関係者が合計で610万レアルの賄賂を受け取っていた疑いがある。収賄はサンパウロ市内の富裕地区の住宅物件や高級車などに形を変えて行われたいう。
カメリ知事の弁護士は、同知事の無実を主張している。