ダッタフォーリャ=最高裁への不支持上昇=保守派の苛立ち高まる
最高裁に対する国民の不信感が増していることが、最新のダッタフォーリャの世論調査でわかった。9日付フォーリャ紙(1)が報じている。
これは、ダッタフォーリャが5日に全国135市の2004人を対象に行った調査で判明した。それによると、最高裁の働きを「支持しない」と答えた人が38%に増え、「支持する」と答えた人が27%に減ったという。22年の大統領選が終わって約7週間後の昨年12月19〜20日の調査では31%で並んでいた。
ボルソナロ前政権の間は「支持しない」が「支持する」を上回る傾向があり、パンデミックが宣言された直後でボルソナロ氏が規制を行おうとしなかった2020年5月だけは、「支持する」の30%が「支持しない」の26%を上回っていた。
最高裁への支持・不支持はルーラ氏とボルソナロ氏の支持者の間ではっきり分かれ、労働者党(PT)の支持者だと45%までが最高裁の働きを「良い」と評価し、「悪い」は15%しかいない。半面、ボルソナロ氏の支持者だと「良い」は8%で、「悪い」は65%まで上がっている。
またルーラ政権を評価する人の間では最高裁の評価も「良い」が52%、悪いが「11%」だが、同政権を評価しない人の間では「良い」が4%、「悪い」は76%だった。
ダッタフォーリャはこの理由を、1月8日の三権中枢施設襲撃事件でボルソナロ派の参加者が厳しく取り締まられた上に、マルコ・テンポラルや中絶、薬物所持で最高裁が保守派に不利な判断を出したこと、新最高裁判事にルーラ氏に有利な人物2人が選ばれるはずであることなどを挙げている。