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Sabesp=サンパウロ州知事「水道代上がる」=民営化で以前の発言と矛盾

2023年12月13日

タルシジオ知事が水道代が上がる可能性を示唆したと報じる12日付G1サイトの記事の一部
タルシジオ知事が水道代が上がる可能性を示唆したと報じる12日付G1サイトの記事の一部

 タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事が11日、サンパウロ水道公社(Sabesp)の民営化後も、水道代は上がるとの見解を示した。12日付G1サイト(1)などが報じている。
 この発言は、11日の金融市場関係者のイベントで行われた。タルシジオ知事はこの席で、「水道代は時間の経過と共に上がる。我々が保証できるのはその上昇幅が最小限であることだ」と語った。
 この発言は、ナタリア・レゼンデ・サンパウロ州環境・インフラ・運輸局長が行っていた「民営化で水道代は下がる」との発言と矛盾する。タルシジオ氏自身も、知事に就任して間もない1月に、自身が掲げる民営化で水道代は下がるとの説を唱えていた。
 Sabespの民営化は先週、反対派による激しい抗議運動の中、野党が投票を拒否する形でサンパウロ州議会で承認された。ただ、これで即座に民営化が決まるわけではなく、収益の44・5%を持つサンパウロ市議会の賛同も得なければならない。現在のサンパウロ市条例では、サンパウロ市における水道事業契約は民営化と共に自動的に終了することになっている。
 このため、少なくとも24年上半期のうちに民営化が実現することはほぼ不可能と見られている。サンパウロ市を対象外とする水道事業は魅力が半減するため、現状では入札に興味を示している企業が見られないためだ。
 また、欧米では水道の民営化がうまくいかず、再公営化の例も少なくない。その背景には民営化後の水道代の高騰が理由としてあげられることが多かった。


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