カリアーニ氏=麻薬はPCCに供給も?=本人否定も連警が推理公表
【既報関連】12日に行われた、フィットネスで700万人のフォロワーを誇るインフルエンサー、レナト・カリアーニ氏の企業の麻薬精製計画の嫌疑に関し、連邦警察は、製造された麻薬が国内最大の犯罪組織、州都第一コマンド(PCC)に供給されていたとの報告を行った。13日付フォーリャ紙(1)が報じている。
連警によると、カリアーニ氏と犯罪組織をつなぐ人物として12日に逮捕されたファビオ・スピオラ・モッタ容疑者は今年前半にも別件で逮捕されており、先月釈放されたばかりだった。
スピオラ容疑者が逮捕された捜査はダウンフォール作戦と呼ばれ、パラナ州から国外や州外に流されていた麻薬取引に対する捜査だった。この時の捜査では5・2トン分のコカインが押収され、10億レアル相当の現金が差し止めにあっている。
そのスピオラ容疑者をサンパウロ州で結んでいたのが、企業アニドロルの経営者であるカリアーニ氏とロゼリ・ドルツ氏だったという。
連警は、これらの麻薬の送付を正当化するために、製薬会社アストラゼネカの社員の名前が架空の領収書の名義人として利用されていたのではないかと推理している。
カリアーニ氏はそれに関して訊かれ、アストラゼネカとのメールのやり取りは「合法的なもの」として容疑を否定している。アストラゼネカ側は取引を認めていない。