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保健省=SUSでデング熱の接種=公共システムでは世界初

2023年12月23日

デング熱を媒介するネッタイシマカ(AEDES AEGYPTI,Divulgacao)
デング熱を媒介するネッタイシマカ(AEDES AEGYPTI,Divulgacao)

 保健省が21日、デング熱の予防接種を統一医療保健システム(SUS)で行うことを決めたと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。公共システムでのデング熱のワクチン接種は世界初だ。
 SUSへの技術取り込みのための全国委員会が経費や供給量などを分析し、SUSでの接種を承認したのは武田製薬製のQdengaだ。同ワクチンは全国で一斉に使える量の供給が困難で、現在は民間の医療機関だけで使われている。
 保健省によると、当面は同じ理由で接種対象を限定する必要がある。武田製薬は24年2~11月に508・2万回分のワクチン(アジェンシア・ブラジル、Vejaサイトでは24年に850万回分)の納入が可能としており、国家予防接種計画(PNI)と予防接種技術諮問会議所(CTAI)が、1月最初の数週間の内に優先対象者や病気の発生率が高い地域の特定、SUSでの適用量に関する戦略を規定する。同ワクチンは2回の接種が必要だ。
 Qdengaは国家衛生監督庁(Anvisa)にも登録済みで、感染歴の有無やウイルスの型に関係なく、4~60歳に適用できる。世界保健機関は6~16歳での接種を推奨しており、同年齢層に適用される他のワクチンと組み合わせることによる接種率向上も含めて判断される可能性がある。
 なお、今年のブラジルでは既に、デング熱による死者が1千人を超えている。


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