アマゾナス州=ネグロ川の水位回復進む=ZFMへの船舶輸送再開
2023年の記録的な渇水で水位が下がっていたアマゾナス州マナウスのネグロ川の水位が19メートルまで回復した。3日付G1サイト(1)が報じている。
マナウス港で測ったネグロ川の水位は3日現在で19・04メートルに到達。同川の水位がこの高さに至ったのは2023年9月19日以来のことだ。
記録的な干ばつのため、ネグロ川の水位は11月17日の時点で12・96メートルまで下がっていた。ネグロ川の水位が13メートルを切ったのは、観測開始からの121年間で初めてで、ピーク時の水位は12・70メートルまで低下。この渇水で、マナウス東部の二つの湖は完全に干上がる状態に陥っていた。
だが、その後の降雨で水位が回復。11月27日には14メートルを超え、翌28日には14・25メートルに回復。
同川を使ってマナウス・フリーゾーン(ZFM)の工場に物資を運ぶ船舶は11月22日に第1便が到着したが、船舶輸送が正常化したといえるのは12月に入ってからだった。
ネグロ川を使っての物資や製品の運搬はZFMには不可欠だが、9月以降顕著になった極度の水位低下により、貨物船の航行は11月22日までだけで50日以上停止していた。
また、水位が少し回復したためガソリンなどを運ぼうとして12月4日に座礁したタンカー船も、12月27日にマナウスに到着。水運回復を印象付けた。