サンパウロ市=暴風雨で各地で被害相次ぐ=4〜5時間停電した地域も
8日午後、サンパウロ市で強い雨が降り、洪水や倒木のほか、長時間の停電被害などが相次いだ。同日付フォーリャ紙(1)(2)などが報じている。
雨は同日の15時頃に強く降った。サンパウロ市では全域で強い雨が降り、16時現在には少なくとも市内5カ所で道路が冠水した。また、南部のイビラプエラ公園では、看板を支えるために使われていた金属製の構造物が崩壊し、少なくとも4人が負傷、病院に運ばれた。うち1人は肋骨を骨折したと見られている。雨だけでなく、強い風も吹いていたため、同公園はこの日、16時で閉園した。
市内南部では時速77キロの突風が吹き、コンゴーニャス空港では16時15分までに4便がキャンセルされた上、14便が他の空港に振り替られるなど混乱した。
また、市内では倒木も相次ぎ、消防には18時までに200件以上の通報が入った。これらの倒木は停電を引き起こす原因にもなり、北部のトゥクルヴィでは16時~20時30分、南部モエマでは15時30分~20時30分の長時間停電が起こった。これらの地域は電力供給企業「Enel」の管轄だが、同社は昨年11月3日にも強風のため、数日続いた大停電で責任を追及されている。
また、サンパウロ市から71キロ離れたイトゥぺヴァでは倒木に直撃された58歳の男性が死亡している。
こうした雨や風は13日まで続く見込みだという。