連邦検察庁=前大統領派職員を解任=虚報やクーデター的言動で

パウロ・ゴネ連邦検察庁長官は、検察庁内部で虚報や最高裁に対するクーデターのアイデアなどを拡散していた職員を解任した。10日付UOLサイト(1)などが報じている。
先週発行された連邦検察庁の官報によると、解任されたのは、アントニオ・リオス・パリャーレス(通称ニコ・パリャーレス)氏だ。同氏はボルソナロ前大統領の熱心な支持者で、2020年に連邦検察庁の職員となり、アウグスト・アラス前長官の側近となっていた。
同氏を巡る疑惑は連邦警察のデジタル・ミリシア(ネット犯罪者)捜査で明らかになった。連警が押収した、捜査対象者の1人で携帯電話企業テクニーザのメイエル・ニグリ氏の携帯電話から、パリャーレス氏と交わした会話が見つかり、疑惑が浮上した。
一例は2022年4月の会話で、パリャーレス氏が「最高裁をてなづけるためには軍を発動させるしかない」と語っていた。また、ニグリ氏とパリャーレス氏はボルソナロ氏から受け取った虚報の動画やメッセージを送り合うことも約束していた。パリャーレス氏は「アラス氏の仕事は辞めたい。そちらでボルソナロ大統領のキャンペーンのために働きたい」との告白も行っていた。
パリャーレス氏は同件に関し、「何も答えたくない」と言っているという。