site.title

豪雨=リオやミナス46市で大被害=非常事態宣言、リオ・グランデ・ド・スールでも

2024年1月18日

洪水後の片づけに追われるベルフォルド・ロショの男性(©Fernando Frazao/Agencia Brasil)
洪水後の片づけに追われるベルフォルド・ロショの男性(©Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 【既報関連】リオ市大都市圏や海岸部のバイシャーダ・フルミネンセでは14~15日の24時間だけで260ミリの雨が降った地域があり、非常事態宣言市も12に増えた。また、17日付G1サイト(1)によると、一部地域では17日もまだ水が引かないなど、豪雨の爪痕が生々しい。加えて、ミナス州でも34市で非常事態宣言が出されている。
 16日付R7サイトなど(2)(3)によると、非常事態を宣言した市は12で、リオ市など7市は既に連邦政府も承認済みだ。16日に派遣された政府視察団のヴァルデス・ゴエス地域開発相は、残り5市も承認され次第、官報で発表するという。非常事態を宣言すると連邦政府からの支援も得られ、復興用の資材なども入札を行わずに購入・調達することができる。
 16日付アジェンシア・ブラジル(4)によると、現地視察にはゴエス地域開発相の他、アニエレ・フランコ人種平等相、ジョアン・パウロ・カポビアノコ環境相代行、オスマル・アルメイダ・ジュニオル飢餓対策・家庭社会支援・開発相代行らが参加した。閣僚らは視察後にブラジリアに戻ったが、技術班は現地に残り、支援活動の迅速化を図ることになっている。
 派遣団の役割は豪雨による被害の把握と支援に止まらず、市役所と連携し、経済活性化計画(PAC)の資金を使った雨水の封じ込め工事などを優先するなどの災害防止計画の策定にも取り組む。
 今回の豪雨では、少なくとも12人の死者と2人の行方不明者が出ており、停電や断水、洪水、家屋倒壊などの被害が続出。17日付アジェンシア・ブラジル(5)によると、ベルフォルド・ロショやドゥケ・デ・カシアスなどのバイシャーダ・フルミネンセ地区10市の被災者は4万7977人で、浸水などで一時的な避難が必要な人が1万2千人、家屋倒壊などで家を失った人が331人いる。
 16日付イタチアイア紙サイト(6)によると、ミナス州でも豪雨のために南部の34市で非常事態宣言が出された一方、北部の175市では干ばつによる緊急事態に陥っていると報じられている。
 なお、週末はリオ州を含む南東部での風水害の報道が目についたが、実際には南部でも風水害が発生している。
 一例はリオ・グランデ・ド・スール州で、14日付G1サイト(7)によると、ポルト・アレグレなどでは、14日夜8時現在で22・6万世帯が停電し、断水も起きていた。
 また、17日付G1サイト(8)によると、16~17日も天気が荒れ、24時間で50万回の放電(雷)が記録され、サンタナ・ド・リヴラメントでは6万4466回、ウルグアイアナでは5万7478回など、各地で落雷が起きた。
 洪水や屋根が飛ぶなどの被害が報告されている市は17日朝現在で25市で、カショエイリニャ市では16日夜、強風にあおられて落下したスーパーの張り出し屋根に直撃された男性が死亡する事故も発生。この男性は路上生活者で、数時間前に市職員から避難所に入るよう言われたが、拒否していたという。同市では少なくとも19人が負傷し、医療機関で対応を受けている。


ボルソナロ=PL党首発言に不満表明=サンパウロ市市長選などに影響か=関係者が党分裂恐れる前の記事 ボルソナロ=PL党首発言に不満表明=サンパウロ市市長選などに影響か=関係者が党分裂恐れる【17日の市況】NY小売統計を受けてIbovespa終値は0.60%安、128,000ポイントに次の記事【17日の市況】NY小売統計を受けてIbovespa終値は0.60%安、128,000ポイントに
Loading...