サンパウロ市=マルタの後任はレベロ氏に=かつてのPT政権主要閣僚

かつての労働者党(PT)政権の主要閣僚だったアウド・レベロ氏が18日、リカルド・ヌネス・サンパウロ市市長の要請を受け入れ、マルタ・スプリシー氏に代わる国際関係局長に就任することを承知したと語った。同日付UOLサイト(1)が報じている。
これは、マルタ氏が10月のサンパウロ市市長選でギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)の副候補を引き受けたことで起こったものだ。ボウロス氏とマルタ氏は、今回の市長選で再選を目指すリカルド・ヌーネス市長と対決することになる。
レベロ氏はその後任に選ばれたが、これは意外な人選だった。それは、レベロ氏の所属する民主労働党(PDT)が市長選でボウロス氏の支持を宣言したばかりだったからだ。そのため、レベロ氏はPDTに一時的な党籍停止を求めてから就任する意向だ。
レベロ氏は長年、ブラジル共産党(PCdoB)の政治家として活動してきた。第1期ルーラ政権では政治調整・渉外局長官(2004〜05年)を務めたのを始め、同政権末期に下院議長(05〜07年)、第1期ジウマ政権でスポーツ相(2011〜14年)、第2期ジウマ政権では科学技術相(2015年)と国防相(2015〜16年)を務めた。
その後は大統領選を目指してPCdoBを離れ、党移籍を繰り返した後、2022年にPDT入りしていた。
18日付ブラジル247(2)は、同氏がヌネス氏の副になる可能性も指摘している。