サンパウロ州=州内で4人の水害犠牲者=週末に降った大雨により
サンパウロ州では19日から週末にかけて強い雨が続き、4人が死亡。600人余りが浸水や家屋倒壊などで避難を余儀なくされた。22日付アジェンシア・ブラジルが報じている。
州防災局の発表によると、19日から20日にかけての豪雨により、州内19市で、浸水などで一時的な退避が必要な人が545人、家屋を失った人が60人余り出た。また、倒木が212本、電柱の倒壊も27本が記録されている。
20日は海岸部のプライア・グランデで8人が落雷に遭い、その内の1人の60歳女性が亡くなっている。
同日未明にはソロカバで自動車に乗った2人が濁流に飲み込まれた。その内の1人は車から脱出できて助かったが、中にもう1人は逃げ出せずに流され、車の中で溺死した。
また、19日にはリメイラで女性2人が濁流に巻き込まれた後、車の下敷きになった。二人共、救助はされたが、助からなかった。
州保安局では、被害が最も大きかったソロカバとソコーロの両市に、基礎食料品バスケット(セスタ・バジカ)と衛生キット各182個などを支給している。
サンパウロ州では、昨年の12月1日以降の水害による死者が計10人に達している。