ロライマ州知事=選挙地域裁が罷免判決=3回目、今度は副知事も

ロライマ州の選挙地域裁が22日、判事投票5対2でアントニオ・デナリウム知事の罷免を決めたと23日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
同州の選挙裁判所が知事の罷免を決めたのは3回目で、罪状は職権乱用となっている。同知事はこれにより、8年間、被選挙権を失う。今回はエジルソン・ダミアン副知事も罷免判決を受けた。
正副知事はまだ、選挙高裁への控訴が可能で、控訴している間は職責を継続することができる。
報告官のタニア・バスコンセロス判事は、デナリウム知事は、再選を目指して立候補した際、貧困家庭向けの食料支給プログラムのセスタ・ダ・ファミリや住宅政策のモラール・メリョールといったプログラムを宣伝するという不正行為を行ったという選挙検察官の意見に部分的に同意。同知事は「選挙という特別な目的のため、公的なプログラムや莫大な資金を利用し、選挙法に反する行為を行った」とした。
また、「2022年の選挙時の支出を分析した結果、選挙対策や選挙法に違反する資金支出が9千万レアルという基準を超えた可能性があることが明らかになった」とも指摘している。
同判事の投票によると、セスタ・ダ・ファミリア関連では最初の4カ月間で1100万レアル、モラール・メリョール関連でもほぼ7千万レアルが地方自治体に送付されていた。
デナリウム知事は判決後、報道機関に対し、「裁判所の判決を尊重するが、上級法廷で全ての問題を明らかにし、必要な反論を提示することで、状況が覆されると確信している」との声明を出している。