サンパウロ市=崩壊危機の歴史的建造物=修復不能で取り壊しに
サンパウロ市中央部にある、20世紀初頭に建てられ、市の重要文化財にも指定されていた家屋が崩壊の危機にあったが、修復不可能との判断で取り壊しが決定した。23日付G1サイト(1)が報じている。
この邸宅は市中央部ベラ・ヴィスタ地区のアルトゥール・プラド街にあり、一般の人からは、「ムレッタの大邸宅(カザロン)」と呼ばれていた。
この邸宅は1913年に建てられ、80年代前半までは人が住んでいたが、その後は誰も住んだことがなかった。
この邸宅は以前から傷みがひどく、損壊の可能性が取り沙汰されていたが、状況が悪化し、市防災局が13日に立ち入り禁止としていた。
この邸宅の所有者とは連絡が取れておらず、状況を案じたセー地区の区役所が緊急契約した企業を派遣し、立ち入り検査を行った結果、修復不能との判断が出て、取り壊しが決まった。取り壊しの日程などを決めるための会合は29日に開かれることになっている。