アルゼンチン=ミレイ政権で初のゼネスト=昨年12月の大統領令に反発

【既報関連】アルゼンチンで24日、ミレイ大統領が就任して2カ月で初めてのゼネストが行われた。24日付フォーリャ紙(1)(2)などが報じている。
このストは、ミレイ大統領が12月に発令した「メガ・デクレット」と呼ばれる大規模な変革や大量解雇を含む大統領令に反発して計画されたものだ。
この大統領令に対しては、労働者の権利や経済政策に関する反発が強く、22日の連邦議会でも664項目の条項中、141項目の削除を求める法案が出されている。
ミレイ大統領は25日に行われる大統領審議に向けて、多数を確保できてはいる。だが、その前日に民意を問われるストとなった。
今回のストは国内最大の労組の「アルゼンチン労働総同盟(CGT)」が呼びかけたものだ。同団体によるストは5年ぶりで、運輸、教育、保健、工業、航空、レストラン、劇場などの労働者の組合が参加した大規模なものとなった。ブラジルでもGOLやラタンなどの航空会社がアルゼンチンとの間の便をキャンセルしている。
ミレイ大統領はこのストに関し、「今は二つのアルゼンチンが存在する。退廃的で遅れたままのものをよしとする人たちと、自由なアイデアのために投票した人たちとの二つだ」と語り、不安な様子を見せなかった。