アクレ州=8日間で2度の地震=震源深く、リスクなし

現地時間の28日未明、アクレ州内陸部のタラウアカーでマグニチュード6・5の地震が発生したが、震源が深いため、リスクはなかったと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
米国地質調査所(USGS)によると、今回の地震が起きたのは現地時間の4時(ブラジリア時間の6時)で、震源地はタラウアカ―市の市街地から約66キロ、マグニチュードは6・5だった。
今回の地震は20日に発生したマグニチュード6・6の地震に次ぐ大きさで、400キロ以上離れた州都リオ・ブランコでも体感した人がいたが、震源が地下609・5キロと深いため、目に見える形の被害が生じるリスクはないという。
なお、21日付G1サイト(4)によると、USGSは20日の地震に関して、マグニチュード6・6、発生時刻は午後4時31分(現地時間)、震源地はやはりタラウアカー市と発表したようだが、21日付ノチシアス・アオ・ミヌト(5)によると、震源地はイピシュナ市だという。
この時は震源が614・5キロとより深く、124キロ離れたリオ・ブランコでも体感者は余りおらず、消防への被害届も出ていない。
22年6月8日付G1サイト(6)によると、アクレ州タラウアカー市では、太平洋側にあり、より重いナスカプレートが南米大陸プレートの下に潜り込む際に生じたエネルギー放出により、マグニチュード6台の地震が頻繁に起きる。だが、震源が300~600キロかそれ以上と深く、大きな被害は起きていない。
近年の観測例の一つは2019年1月5日14時過ぎ(現地時間)に起きたマグニチュード6・8の地震(19年1月5日付G1サイト(7)参照)で、2022年6月7日20時頃(現地時間)にも、同市から111キロのペルーとの国境地帯でマグニチュード6・5の地震が発生。22年6月7日付G1サイト(8)によると、ヨーロッパ地中海地震センター(CSEM)はこの時の地震は地下616キロで起きたとしている。