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サンタカタリーナ州=ジョインヴィレで広域断水=横転トラックの薬品流入で

2024年1月31日

 サンタカタリーナ州で最も人口が多いジョインヴィレでは29日から、市内の75%が断水状態となっている。29日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 これは29日朝、同州のドナ・フランシスカ山脈を通る州道418号線の14キロ地点で、化学薬品のスルホン酸を運んでいたトラックが横転、荷台から転げ落ちたドラム缶から漏れた薬品が近くを流れるクバトン川に大量に流れ込んだためだ。
 このため、ジョインヴィレでは緊急事態宣言を出し、薬品で汚染された水が供給されるのを避けるため、午前10時には同川からの取水を完全に止めた。
 ジョインヴィレの人口は61万6300人で、少なくとも市内の75%にあたる34地区が断水となった。
 同市によると、各家庭に備えられた水のタンク(カイシャ)にある水や水道の蛇口から出る水は、事故の前に取水し、浄化したものだから利用しても問題はないという。
 同市のアドリアーノ・シルヴァ市長はヘリコプターでクバトン川を視察。川の水質の状況に関しても、10時30分から30分おきに随時確認していく姿勢を見せている。
 スルホン酸による水質汚濁は1リットルに0・5ミリグラムまでが理想で、取水停止直後は0・19ミリグラムだったが、14時30分現在は1・09ミリグラムを記録。16時30分には0・63ミリグラムだった。
 なお、30日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、同日朝の汚染状況は0・3ミリグラム/リットル前後となっており、11時頃、クバトン川からの取水を再開している。


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