ガザ地区脱出の家族=サンパウロ市の施設に

【既報関連】妊娠出産のため、ガザ地区からの脱出が遅れていた女性と子供3人が10日夜、グアルーリョス空港に到着。サンパウロ市内の施設に収容されたと11日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
ガザ地区から帰還したのは、30歳の母親と4歳、2歳、12月24日に生まれたばかりの赤ちゃんの4人家族だ。
この女性や子供2人はガザ地区からエジプトへの越境許可を受けていたが、妊娠末期で長距離の旅行ができなかったため、出産後、母親の体調や赤ちゃんの状態が落ち着くのを待ちながら、国境に近いラファの町で追加の越境許可が出るのを待っていた。追加の越境許可が出たのは7日で、赤ちゃんも一緒に8日に越境。エジプトのカイロを経て、商用機で帰還した。ラファでの滞在費や生活費、カイロで要した費用などは、政府の帰還プログラムの支援を受けたという。
家族4人は10日夜、ガザ地区からの帰還者の収容などを担当する飢餓対策・家庭社会支援・開発省(MDS)の職員や、国民難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連移民局(IOM、ポ語はOIM)のスタッフ、通訳に迎えられた。
MDSによると、家族の健康状態は良好だが、施設内で健康状態や予防接種の実施状況の再チェックを受けた後、カーニバルの終了を待って、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテに移るという。