サッカー五輪=セレソン、3連覇ならず=アルゼンチンに敗れ予選敗退
11日に開催されたサッカーの南米予選最終戦で、ブラジル代表(セレソン)はアルゼンンチンに敗退し、五輪3連覇がかかっていたパリ五輪への出場を逃した。11日付UOLサイト(1)が報じている。
この日の試合に勝たなければ脱落だったアルゼンチンに対し、引き分けでもパラグアイがベネズエラに勝つか引き分けでパリ五輪への進出が可能だったセレソンは、この試合で2大エースの一人、ジョン・ケネディをベンチ・スタートさせる布陣をとった。
だが、この作戦が裏目に出た。これでエース、エンドリックが前方で孤立し、ドリブルで攻め入ってもアルゼンチンの中盤、スフォルサとチアゴ・アルメイダの強烈なタックルで止められる状態が続いた。
セレソンは後半にジョン・ケネディを投入し、2枚看板が揃った。これでテンポが良くなったかに見えたが、28分、今度はエンドリックが交代でグラウンドを去ってしまった。
すると、その4分後、アルゼンチンはバルコからのロングクロスをゴンドウがヘディングで押し込み、均衡を破った。
アルゼンチンはこの1点を守りきり、勝ち点5でパリ五輪出場を決めたが、それと同時に、勝ち点3で終わったセレソンの予選落ちが決まった。南米からのもう1チームは、この後の試合を2―0で制したパラグアイ(勝ち点7)となった。この試合で負けたベネズエラは勝ち点1で終わった。
セレソンは2004年のアテネ五輪の時以来、20年ぶりに五輪出場を逃し、2016年リオ、21年東京大会に続く3連覇の夢は南米予選の段階で潰えた。
五輪代表監督を務めたラモン・メネゼスは昨年の本代表監督代行で1勝2敗、今年はU17監督代表として準々決勝敗退、そして今回の五輪予選敗退となり、采配の責任を問われている。