クリスピー・クリーム＝ドーナツ大手がブラジル上陸へ＝スタバ撤退の噂の中で

　米国のカフェ型のドーナツ大手「クリスピー・クリーム」が今年の後半から来年にかけてブラジルに進出することが明らかになった。
　１４日付フォーリャ紙（１）によると、クリスピー・クリームの進出はコンビニエンス・ストア大手の「ＡｍＰｍ」とのジョイントで行われることになるという。
　ＡｍＰｍによると、現時点では詳細は明らかにできないが、最初に展開されるのはサンパウロ州になるとのことだ。
　クリスピー・クリームは全世界４０カ国で展開されており、２０２３年の年商は１７億ドルに及んでいる。日本にも２００６年に進出しており、上陸当時は数時間待ちという長蛇の列が続出するほどのブームになっていた。
　ブラジルでは長い間、ドーナツ文化が根付かず、クリスピー・クリームと国際シェアを争うダンキン・ドーナツも、ブラジルに進出してはいるもののブラジリアやゴイアス州に店舗が集中する状況だった。
　ただ、近年になり、サンパウロ市でも「グッド・コップ」などの人気チェーンが登場し、ドーナツ人気に火がつきそうな状況だった。
　また、このクリスピー・クリームのブラジル進出の話は、カフェ大手のスターバックスのブラジル撤退危機がささやかれる中での話でもある。メトロポレス（２）によると、ブラジルでのスターバックスの代理店サウスロック社が同カフェの商標を使用できるのは今月までと言われている。