サンパウロ市＝午後に強いにわか雨＝市内各地で交通麻痺

　１８日午後、サンパウロ市で強い雨が降り、西部を中心に被害が相次いだ。同日付フォーリャ紙（１）が報じている。
　雨は１４時台に降り始め、１４時４０分には非常事態管理センター（ＣＧＥ）が市内全域に洪水注意報を出した。
　市消防局によると、１７時までの通報・出動要請は、洪水によるものが９９件、倒木被害が９６件あり、土砂崩れを警戒するものも１件あったという。
　被害が特に大きかったのは西部で、ラッパ、ヴィラ・マダレーナ、ポンペイアなどの異なる地区で洪水や道路の冠水が起きた。
　一例はヴィラ・イポジュカ区ヴォトゥポカ街で、水に沈んで流され始めた車から逃げ出した運転手が命からがらガソリンスタンドに避難する映像が録画・拡散され、ネット上で話題となっていた。
　ＣＧＥによると、市内では２７カ所で洪水が起きた。うち１１カ所が西部、１０カ所が東部、５カ所が中央部、１カ所が北部だった。そのうちの２４カ所は道路が冠水して通行不能となった。２０時４５分現在も４カ所で交通が遮断された状態が続いていたという。
　なお、この日は道のカーニバルの最後のブロッコが路上に出ており、悪天候にもめげずにパレードを行う光景が各地で見られた。
　予報だと、サンパウロ市やその周辺では、天候が連日ぐずつき、雷を伴った雨が降ると予想されている。