前大統領デモ=ポルトガル人記者の入国拒否=必要書類に不備、本人激昂
25日のサンパウロ市でのボルソナロ前大統領によるデモを取材、報道しようとしたポルトガル人ジャーナリストが空港で連邦警察に一時拘束される騒ぎがあった。同日付G1サイト(1)やポデール360(2)などが報じている。
ポルトガル人ジャーナリストのセルジオ・タヴァレス氏は25日朝、同日午後から行われる予定のボルソナロ前大統領のデモに駆けつけるべく、グアルーリョス国際空港に到着した。だが、入国が認められず、連邦警察により一時的に拘束された。
タヴァレス氏はこれに激昂し、SNSを通じて入国が認められなかったことを訴え、「この国では司法による独裁が行われている」と動画で主張。これはすぐに拡散され、ネット上では「最高裁が入国を拒否したのか」と憤る騒ぎもあった。
だが、連警によると、問題だったのは同氏がジャーナリストとして入国する際に必要な就労ビザを提示しなかったことだという。タヴァレス氏は連警と衝突した際も、「司法の支配」という言葉を使い、怒りをあらわにしていたという。
タヴァレス氏は右派系ジャーナリストで、ボルソナロ氏の招待でブラジルを訪れていた。同氏は4時間拘束後、釈放され、取材に向かった。同氏によると、連警は旅券も一時的に差し押さえたという。