リオ市=ファヴェーラで大型捜査=Vの容疑者ら7人が死亡
リオ州軍警は27日未明、犯罪集団「コマンド・ヴェルメーリョ(CV)」が支配する地域で大規模な捜査を行い、少なくとも7人の死者が出、逮捕者も2人出た。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
今回の捜査は、リオ市北部のアレモンとペーニャ、西部のシダーデ・デ・デウスという、いずれも有名な複合スラム(ファヴェーラ)が対象となった。
これにより、市立の学校や保育園60校が休校となり、2万人ほどの生徒に影響が出た。また、医療機関でも休みになるところが見られている。
軍警によると、ペーニャ地区のサンジョアン・デ・メレチでは4人の容疑者が銃撃戦で死亡。彼らはペーニャを抜け出て、フルミネンセ海岸部にあるトリオ・デ・オウロと呼ばれるコミュニティに向かっていた途中だったという。
また、北部のイニャウーマ地区でさらに4人の容疑者が被弾したという。4人は病院に運ばれたが、そのうちの3人が死亡している。
また、ペーニャ地区で軍警1人が腕に銃弾を浴びて負傷した。この軍警は病院に向かい、手当てを受けたが、容体は安定しているという。
アレモン地区やシダーデ・デ・デウスでは軍警の侵入を阻止しようと、タイヤやソファ、乗用車などに火をつけて妨害する行為も行われたという。
また、アレモン地区の丘陵部では、麻薬密売者たちが建てたと思われるテントを軍警特殊作戦部隊(BOPE)が解体した他、各地区で武器や麻薬などが多数押収されている。