サンパウロ市=容疑者の1人が自首=軍警と娘殺害事件で
24日にサンパウロ市で起こった軍警とその娘の殺害事件で、容疑者の1人が27日に警察署に自首した。同日付G1(1)(2)サイトが報じている。
事件が起きたのは24日の午前5時過ぎで、非番の軍警アンデルソン・デ・オリヴェイラ・ヴァレンティン氏はサンパウロ市北部ヴィラ・メデイロス区の薬局の前で、妻が買い物をするのを待っていた。後部座席には娘のアリシアさん(19)が座っていた。
その時、マスクで顔を隠した男性3人が近づいて来たため、アンデルソン氏は車内から銃を向けて、男たちに警告を発した。
3人の内の1人は店に入ろうとしたが、店が閉まっていたため、車の前を横切って通り過ぎた仲間2人の後を追うように動きだした。
だが、男たちの動きを不審に思ったアンデルソン氏が銃を構えて車外に出、車の後方から男たちに近づこうとしたところ、男たちも銃を取り出し、銃撃戦となった。
犯人たちはそのまま現場から立ち去ったが、アンデルソン氏と車内にいたアリシアさんは1発ずつ被弾。救急車も呼ばれたが、助からなかった。
この事件では、ドウグラス・ペレイラ、エリヴァウド・デ・リマ、ジエゴ・ドス・サントスの3人の容疑者が指名手配された。
27日に出頭したのは、3人の内で唯一前科のないドウグラス容疑者で、犯行当日は昼日中から薬物と酒に酔っていたと供述。家族の説得で自首したという。
アンデルソン氏らを殺害したのが同容疑者かは不明だが、アンデルソン氏の妻のフラヴィアさんは犯人逮捕の報に対し、「まだ我々は戦いの最中だ。3人の実刑がまだ決まったわけではないのだから」と語っている。