IMF理事=中銀の金利上げを評価=税制改革は「歴史的」とも
国際通貨基金(IMF)の専務理事がブラジル中央銀行の働きを称賛し、話題を呼んでいる。26日付CNNブラジル(1)などが報じている。
IMFのクリスタリーナ・ジョルジエヴァ専務理事は26日、以下の点で、ブラジル中央銀行による金融政策の運営を称賛した。
まず一つは、パンデミック期間中に経済基本金利(Selic)を上げたことだ。「ブラジル中銀はパンデミックに入って最初に金利を上げた中央銀行一つだ。パンデミック中のインフレ上昇に対する早期かつ毅然とした対応は、機敏な対応がいかに成果を上げるかを示す好例だ」と自身のブログで分析している。
中銀のSelicは2021年当時、年2%だったが、2022年8月には年13・75%まで引き上げられていた。現在はインフレへの懸念も低下し、高金利が経済成長の足かせになるとの批判も上がったことから、年11・25%まで下がっており、年内には年9%まで下がると見られている。
同専務理事は、工業税(IPI)や社会統合基金(PIS)、社会保険融資納付金(Cofins)などを将来的に統合する税制改革を行ったことに関しても、「歴史的」と評価している。
同理事は、サンパウロ市で開催中のG20の財相・中銀総裁会議に参加している。