アクレ州＝大雨で洪水被害相次ぐ＝河川の記録的な氾濫で

　２月に降った大雨で、アクレ州で記録的な洪水被害が起きている。２月２８日付ＵＯＬサイト（１）などが報じている。
　州当局によると、同州最大河川のアクレ川の水位は２月２８日の時点で１６・５８メートルに達している。同川は１１・４０メートルが洪水発生ポイントとされており、これまでの最大水位は２０１５年に記録した１５・５５メートルだった。水位はまだ上昇中だ。
　同州防災局によると、ブラジレイア市では市の７５％が冠水状態で、陸の孤島となっている。２月２８日現在の被災者は１万３千人以上に及び、９１１人は家を失い、１０１１人が浸水で退去を余儀なくされている。
　同州では全２２市中、ブラジレイアを含む１７市が非常事態を宣言。同州では長雨でアクレ川の水位上昇が止まらず、先週末の２３日には洪水警報が出た上、２５日には警戒区域が拡大された。２６日には洪水発生ポイントを２メートル超えて、非常事態宣言も相次いた。タラウアカ川の氾濫で病院も浸水被害に遭った時点で非常事態を宣言したジョルダン市では、住民の８０％が被災。９千人は停電にも遭っている。
　同州内では、イアコ川、プルス川、イグラペース川なども氾濫し、同州に住む先住民も３９万５千人が被害を受けているという。
　ジェラルド・アルキミン副大統領は同州のグラジソン・カメリ知事と電話会談を行い、財政援助などについて話し合った。アジェンシア・ブラジル（２）によると、２月２９日には保健省が抗炎症剤、抗生物質なども含む医薬品や注射器、手袋などの救急キット５個を送付。この分量は、１５００人に１カ月間対応できる量だという。

（１）https://noticias.uol.com.br/meio-ambiente/ultimas-noticias/redacao/2024/02/28/chuvas-acre-brasileia-enchente.htm

（２）医療キット
https://agenciabrasil.ebc.com.br/saude/noticia/2024-02/vitimas-das-chuvas-no-acre-receberao-kits-com-medicamentos-e-insumos