レザ・パトリア作戦=ブラジリアの企業家ら逮捕=抗議活動への資金提供の疑い

2月29日、連邦警察によるレザ・パトリア作戦が実施され、2022年11〜23年1月までのボルソナロ前大統領の支持者の抗議活動に資金を提供していた嫌疑で、連邦直轄区の企業家2人を含む3人が逮捕された。同日付G1サイト(1)が報じている。
今回のレザ・パトリア作戦は第25次で、家宅捜査令状24件、逮捕令状3件など、計34件の司法命令が遂行され、逮捕やコンピューターの押収などが行われた。
連邦直轄区で逮捕されたのは、企業「メリョール・アタカジスタ」の共同経営者のジョヴェシ・シャビエル・デ・アンドラーデ容疑者とアダウト・ルシオ・デ・メスキータ容疑者だ。この二人は、大統領選の結果を不服としたボルソナロ派がブラジリアの軍施設前でのテントを張って行った抗議活動のための資金を提供した疑いが持たれている。
ジョヴェシ容疑者はキャンプ参加者らへの資金提供とともに、23年1月8日の三権中枢施設襲撃事件の参加者たちに、バスなどの交通手段を提供した疑いも持たれている。同容疑者は連邦直轄区議会で行われた議会調査委員会に召喚された際、自身が襲撃行為に参加したことを否定したが、それと同時に、破壊行為の際、現場にいたことを認めていた。
また、アダウト容疑者は資金提供、交通機関提供に加え、抗議活動に参加していた姿が映像で撮られていた。
連警の捜査は他州にも及び、サンパウロ州でも資金提供者1人が逮捕された。また、トカンチンス州では約11万ドルと約2・6万ユーロの現金、約70丁の火器類も押収された。
(1)https://g1.globo.com/df/distrito-federal/noticia/2024/02/29/lesa-patria-pf-empresarios-alvos.ghtml