アルゼンチン＝フェルナンデス前大統領起訴＝在任中の条令で公金を横領？

　アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス前大統領が公金横領の嫌疑で起訴された。２月２９日付ポデール３６０（１）などが報じている。
　アルゼンチン検察は２月２９日、フェルナンデス氏を政府職員向け保険の不正契約で資金を横領した嫌疑で起訴した。
　これは、フェルナンデス氏が大統領在任中の２０２１年、国の公共機関に対し、アルゼンチン国立銀行傘下の保険会社「ナシオン・セグーロス」との契約を義務付ける条令を出したことに関するものだ。
　検察によると、これは違法行為であり、ファンドの横流しに理由されたとみている。
　検察はフェルナンデス氏と保険ブローカーのエクトル・マルティネス・ソサ氏、ナシオン・セグーロス元社長のアルベルト・パリアーノ氏の３人を起訴した。起訴を受理するか否かの判断は裁判所が行う。
　フェルナンデス元大統領は起訴後に受けたラジオ局「ラ・レッド」のインタビューに応え、「理屈にもかなっていない、根も葉もないものだ」として、疑惑を否定している。