連警=ザンベッリ下議を起訴=モラエス判事の逮捕試み
連邦警察はカルラ・ザンベッリ下議(自由党・PL)をハッカーのヴァルテル・デルガッチ氏とともに起訴した。最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事を逮捕するための偽文書を司法機関のコンピューターにまぎ入れ込ませた嫌疑によるものだ。2月29日付G1サイト(1)が報じている。
これは、ボルソナロ前大統領派のザンベッリ氏がデルガッチ氏に頼み、選挙高裁長官でもあるモラエス判事の逮捕を求める偽造報告書を国家法務審議会(CNJ)のコンピユーターに混入させた嫌疑に対するものだ。
モラエス判事逮捕のための偽造資料がCNJのコンピューターに混入されたのは、三権中枢施設襲撃事件の4日前にあたる2023年1月4日で、ハッキングにはデルガッチ氏のコンピューターが使われたことや偽造文書がザンベッリ氏の携帯電話でシェアされていたことは、連邦警察が確認済みだ。連警によれば、司法機関の信頼性に対する疑惑を広めるために偽造文書をメディアに公開したのもザンベッリ氏だという。
この起訴に関し、ザンベッリ下議の弁護士は、「彼女はそのようなことをデルガッチ氏に頼んだことはないと主張している」と語っているが、デルガッチ氏の弁護士は、「何の驚きもない。デルガッチ氏は最初からCNJのプラットフォームに不法侵入したことを認めている」と語っている。
デルガッチ氏は2019年、ラヴァ・ジャット作戦の元担当判事で当時の法相だったセルジオ・モロ氏や、当時の検察担当主任だったデルタン・ダラグノル氏の盗聴を行った人物だ。ザンベッリ下議がボルソナロ前大統領に紹介したのは2022年8月で、ボルソナロ氏も会ったことを認めている。
なお、この件の最高裁での担当はモラエス判事だ。