大豆の収穫が加速化=例年より早い45%終了

大豆価格が昨年の水準を大幅に下回る中、収穫は例年以上のペースで進んでいると4日付カナル・ルラル(1)が報じた。
同サイトが報じたのは1日に発表されたサフラ&メルカードの数字で、この時点では、全国の大豆生産者は推定4500万ヘクタールとされる大豆畑の45・7%で収穫を終えたという。
この数字は、昨年同期の39・7%はもちろん、ここ5年間の平均である41・8%も上回っている。
収穫を終えた面積は、一大生産州のマット・グロッソ州の86%を筆頭に、ゴイアス州57%、パラナ州56%、マット・グロッソ・ド・スル州53%と続くが、サンタカタリーナ州では0%、リオ・グランデ・ド・スル州では0・5%と差が大きい。
同サイトによると、今年の大豆の収穫が早めに進められているのは、新しい作物を導入するための作業を進め、油糧種子(植物油脂原料として油脂を多量に含んでいる種子)のコストを支払うことができるようにするためだという。
他方、4日付UOLサイト(2)は、AgRuralの集計を基に、2月29日現在で収穫を終えた面積は全体の48%で、1週間前の40%からさらに進んだと報じている。同サイトでも、昨年同期は43%となっており、今年の収穫は例年より早めに行われていることがわかる。
AgRuralでは、収穫のペースを調整し、品質問題を制限するために重要な降雨量がマトピバ地方(マラニョン州とトカンチンス州、ピアウイ州、バイア州を指す)で減少したことと、リオ・グランデ・ド・スル州の穀物充填作物の収穫増加に言及。中西部から南部にかけてのトウモロコシの収穫は作付面積の80%を超え、昨年同期の70%を大幅に上回っていると報告した上で、生産農家は理想的な期間内に作業を完了するために最善を尽くしていると説明している。