サンパウロ州知事=PLへの移籍話が浮上=ボルソナロ「9割決まり」
タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)の自由党(PL)への移籍話が強く囁かれてきている。
報道のトーンは各メディアによって温度差があるが、UOLサイト(1)などは「確実」と報じている。タルシジオ氏はボルソナロ政権でインフラ相を務めていた。また、2月25日の聖市パウリスタ大通りでのデモの直前には、日曜日であったにもかかわらず、同知事が聖州庁舎を開け、ボルソナロ氏を迎えるなど、蜜月ぶりを見せていた。
その背景として、7日から政党移籍期間が始まり、RPの下議がPLへの移籍を希望していること、RPが連邦政府に閣僚を出したことをタルシジオ氏が快く思っていないことなどが挙げられている。
フォーリャ紙(2)やメトロポレス(3)(4)によると、タルシジオ知事は1月にも、RPのシルヴィオ・コスタ・フィーリョ港湾空港相がサンパウロ州を除いた形でサントス~グアルジャー間の海底トンネル建設を進めようとしていたことを不満とし、「サンパウロ州を外すのなら離党する」と語っていた。
また、ボルソナロ氏がタルシジオ氏が移籍するよう強く説得しており、「9割がた決まりだ」とも語っている。
6日、タルシジオ氏自身は移籍の噂について、「市長選で多くの政党とチームを組んで協力し合っている最中」とし、短期間での移籍を否定している。RPは既に、タルシジオ氏の移籍話が浮上したことに強い不満を示しているという。