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フォーリャ紙=Vボアス陸軍大将と面会=反左翼の武力政変支持派=前大統領や現司令官らが

2024年3月12日

ヴィラス・ボアス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
ヴィラス・ボアス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 23年1月8日の三権中枢施襲撃事件が起こる前の22年12月、ボルソナロ前大統領と現陸軍総司令官のトマス・パイヴァ氏がそれぞれ、元陸軍司令官のエドゥアルド・ヴィラス・ボアス氏を訪れていたことや、パイヴァ氏の行為を22年の大統領選でボルソナロ氏の副候補を務めたヴァルテル・ブラガ・ネット氏が批判していたことが分かった。9日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 ヴィラス・ボアス陸軍大将は2018年4月、ルーラ氏保釈の人身保護令に関する最高裁裁判の前日、「私は、ブラジル陸軍が、不処罰を否定し、憲法と社会平和と民主主義を尊重するというすべての善良な市民の願いを共有していると信じており、その組織的使命に引き続き注意を払っていることを国民に保証する」というメッセージをSNS発信し、あたかもルーラ氏が保釈されたら軍がクーデターを起こすかのように解釈できるとメディアで騒がれた反左翼の大物軍人だ。
 パイヴァ氏がヴィラス・ボアス氏を訪れたことは、連警が2月8日に遂行したテンプス・ヴェリタティス作戦で押収した携帯電話に残っていた、ブラガ・ネット氏が元陸軍少佐アイルトン・バロス容疑者に転送したメッセージの内容から明らかになっている。なお、パイヴァ氏は当時、陸軍南東部の司令官だった。
 パイヴァ氏に関するメッセージの転送は22年12月17日に行われた。そこでは、「トマス(パイヴァ)が昨日、VB(ヴィラス・ボアス)と妻のシーダ氏を訪れた」「ヴィラス・ボアス夫妻が(大統領選を巡る)介入行為で損害を受けることになると言いに行ったんだな。あいつ(パイヴァ)はゲームを仕掛けて軍の高官のことを悪く言ったのだろう。あいつは幼い頃からの生粋の労働者党(PT)支持者のようだな」との会話が行われていた。
 この会話はその前後からネット上で話題になっていたことが伏線にあった。それは、シーダ夫人が大統領選後に軍施設の前で抗議を行うボルソナロ派の人たちに対して好意を示す言動を行ったり、デモの現場に駆けつけていた姿を目撃されたりしていたことだ。そのため、パイヴァ氏はヴィラス・ボアス夫妻の行動を諌めに行ったのではないかとの憶測が流れていた。
 パイヴァ氏とヴィラス・ボアス氏はそれぞれ、それを否定している。パイヴァ氏とヴィラス・ボアス氏は軍学校時代からの教え子と恩師の関係にあり、予てから親しい関係だったため、そうしたこととは無関係だとしている。
 一方、ボルソナロ氏とブラガ・ネット氏によるヴィラス・ボアス氏訪問が、同年12月に2度行われていたことも明らかになっている。最初は12月7日で、2回目は12月20日となっている。1回目の訪問は、ボルソナロ氏が大統領選の結果を変える法案(ミヌタ)を閣僚や軍司令官たちに見せたと言われる会議の直前にあたる。
 ヴィラス・ボアス氏の幼い頃からの親友で、テメル政権で大統領府安全保障室(GSI)長官を務めたセルジオ・エチゴエン氏はこの件に関し、「ヴィラス・ボアス氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため、会話すらままならない。そのような状況で会いに行くのはいかがなものか」と疑問を呈している。
 また、同氏はボルソナロ政権でGSIの相談役に就任し、病が悪化するまで続けていた。
 この報道に対するボルソナロ氏やブラガ・ネット氏の発言は行われていない。


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