リオ・グランデ・ド・スル州=正副市長、市議会議長が罷免=選挙時の票購買疑惑で

選挙高裁が5日、リオ・グランデ・ド・スル州西部のサンフランシスコ・デ・アシス市の市長、副市長、市議会議長の罷免を確認した。10日付G1サイト(1)が報じている。
サンフランシスコ・デ・アシス市は同州州都のポルト・アレグレから429キロ離れた人口1万6千人の町で、選挙地域裁の決定を選挙高裁が確認した形となる。
罷免されたのは、パウロ・レナト・コルテリーニ市長(民主運動・MDB)とジェレミアス・オリヴェイラ副市長(民主労働党・PDT)、ヴァスコ・カルヴァーリョ市議会議長(MDB)だ。
検察によると、カルヴァ―リョ氏は2020年の市長選の際、コルテリーニ氏とオリヴェイラ氏からの要請を受けて、基礎食料品セット(セスタ・バジカ)を配布し、票を買ったのだという。この疑いは選挙後すぐに浮上し、3日後に捜査も受けていた。
また、コルテリーニ氏とオリヴェイラ氏のシャッパ(連立名簿)はこの時、6千票余りの票を得て当選したが、オリヴェイラ氏には、企業家に報酬を払い、有権者にガソリン代を払って票を買った証拠もあるという。
検察が提出した起訴状には、政治家たちが票と引き換えに市内の様々な地域の維持を約束したことも記載されている。
当面の市政は副市議会議長が執り行っているが、11日には市議会議長選が行われており、新たに選ばれた議長が、4月に実施される市長の補選まで市長代行を務める予定だ。