マリエレ市議殺害から6年=支持者らが市議会前で集会

リオ市シネランジアの市議会前で14日朝、2018年3月14日夜、運転手のアンデルソン・ゴメス氏と共に殺害されたマリエレ・フランコ市議を偲ぶ集会が開かれたと13日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
マリエレ氏は人権派の活動家として知られ、2017年に市議に就任。黒人や同性愛者の権利を守るための集まりに参加した後、帰宅する途中、追い越しをかけた車の中から銃の掃射を受け、運転手共々、即死した。
13日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)によると、実行犯の元軍警ロニイ・レッサ容疑者と、マリエレ氏らが乗った車を追跡、追い越した車を運転していたエルシオ・デ・ケイロス両容疑者は2019年3月、マリエレ氏の動向を観察していたとされる元消防士のマクスウェル・シモンエス・コレイア容疑者は2023年に捕まった。
また、今年1月には、事件当日に使われた車を解体し、捜査を困難にしたとして、エジルソン・バルボーザ・ドス・サントス容疑者が逮捕されている。
だが、ケイロス容疑者が司法取引に応じても、殺害命令者やその動機はまだ、特定できていない。また、その他の容疑者5人は捜査の過程で殺害されるなど、事件解決を困難にする動きが繰り返されたこともあり、市議会前に集まった人々は、事件の徹底解明と犯罪者達への断罪を強く求めた。
未亡人のモニカ・ベニシオ氏(現在はリオ市議)は、「悲しみに加え、本来とられるべき対応がなされないまま6年が経つことへの憤りが今も残っている」とし、「私達は立ち上がり、このような現状を社会に思い出させるだけでなく、当局に正義を要求する行動を起こす必要がある」と訴えた。