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財務省=今年予算29億レ凍結=収入増で予想より低め

2024年3月23日

22日の記者会見でのハダジ財相(Paulo Pinto/Agência Brasil)
22日の記者会見でのハダジ財相(Paulo Pinto/Agência Brasil)

 財務省と予算企画省が22日、2024年度の連邦予算を29億レアル凍結すると発表した。これは、財政均衡法で定めた今年の基礎的収支の赤字額ゼロとの目標と歳出制限の両方を達成するためだと同日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
 これは、1~2月の財政状況に関する報告の中で明らかにされた。凍結額は総支出限度額の0・14%、行政府の非義務的(裁量的)支出の1・42%にあたる。凍結されるのは非義務的支出に限られ、人件費や年金などの義務的支出には影響しない。
 非義務的支出に含まれるのは支援サービスや情報技術、電気や水道、旅費や移動費、出張手当、通信サービスなどだ。現時点ではどの省庁がいくら凍結されるかは明かされていないが、30日には詳細を明記した大統領令が出る予定だ。
 予算凍結額の発表は年末までの収支予測を見直した後に行われた。20日付G1サイト(3)によると、ハダジ財相は20日朝の経済スタッフの会議で、予算凍結額は一時予想された50億レではなく、30億レ程度と報告しており、大統領が喜んだと報じられていたが、実際の凍結額は29億レとなった。
 経済スタッフによると、特別ファンドへの課税や燃料への課税再開や経済活動の回復などで1~2月に記録的な収入があったため、凍結額が当初の予想より少なくなったという。1~2月の収入はインフレを割り引いた後で昨年同期を8・82%上回った。
 これを受け、予算企画省は今年の基礎的収支赤字額を93億レに引き下げた。本来の目標は赤字ゼロだが、実際には国内総生産(GDP)の0・25%(288億レ)までの赤字が認められており、市場では800億レの赤字と見ている。昨年の基礎的収支赤字額は2305億レで、史上2番目に大きな額だった。
 なお、1~2月の結果を踏まえて見直した歳入は、税収が178億レ、石油採掘に伴うロイヤルティが145億レアル、競売などに伴う利権などが128億レ減少すると見られているが、州や市への移転も考慮した収入は168億レの減額となる見込みだ。
 他方、義務的支出が61億レ上方修正されたりして、支出見込みは16億レ増となった。義務的支出の増額項目は裁判所命令(プレカトリオ)78億レ、社会保障費56億レ、特別信用41億レ、失業保険やボーナス16億レで、その他の項目が下方修正されたため、61億レ増に止まった。
 裁量的支出は45億レ下方修正され、最終的な連邦支出が16億レ増に抑えられた。理論的には、連邦政府は187億レを凍結する必要があるが、その額は許容限度の288億レを下回っている。
 現時点での予算凍結額29億レは、総支出限度額の2兆890億レと支出見込み額の2兆920億レの差に基づいて算出された。
 なお、21日発表の財務省経済政策局のマクロフィスカル速報では、今年の公式インフレ率の予測は3・55%から3・5%に引き下げられた。経済成長率予測は2・2%で据え置かれている(21日付G1サイトなど(4)(5)参照)。


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