サンパウロ州選手権＝サントスが決勝進出＝暗い話題続く中に光

　27日に行われたサッカーのサンパウロ州選手権準決勝で、サントスがブラガンチーノを3―1で破り、決勝に進んだ。同日付グローボエスポルテ（1）などが報じている。
　コリンチャンスの本拠地として知られるイタケロン・スタジアムで変則的に行われた試合は、序盤からサントスのペースで進んだ。前半8分、サントスはジョアキンのヘディングシュートで先制。前半終了間際にはギリェルメもゴールを決め、2点をリードして前半を終えた。
　サントスは後半6分にエドゥアルド・サッシャのゴールで1点を返されたが、18分には元ブラジル代表選手のベテラン、ジュリアーノがヘディングシュートを決め、リードを広げた。38分には右サイドバックのハイネルが退場処分を受けて数的不利になったが、逃げ切って、3―1で勝利。決勝に駒を進めた。
　サントスは試合の前、グループリーグでブラガンチーノに敗れていることや、全国選手権でチーム史上初めて2部落ちしたことなどをからかわれていたが、全国選手権1部でのライバル・チームを見返す形となった。
　また、同クラブが生んだ伝説の選手ペレが2022年12月に死去、さらに、2000年代前半の全盛期の立役者だったロビーニョが強姦罪で服役など、暗い話題が続いていたサントスにとり、決勝進出は久しぶりの明るい話題になった。
　8年ぶり23回目の優勝を狙うサントスの決勝の相手は、パルメイラス対ノヴォリゾンチーノ戦の勝者となる。