パラー州で脱走犯2人を逮捕=モソロー刑務所を出て50日

【既報関連】2月14日未明にリオ・グランデ・ド・ノルテ州モソローの連邦刑務所を脱走した服役囚2人が、脱走から50日となる4日にパラー州で逮捕されたと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
ロジェリオ・ダ・シルヴァ・メンドンサ(35)、デイビソン・カブラル・ナシメント(33)の両服役囚が捕まったのは、モソロー刑務所から約1600キロ離れた、パラー州マラバーだ。

両服役囚は、2月14日未明にモソロー刑務所を脱走後、近隣住民の住宅や農園に侵入して携帯電話や食料を奪ったり、近くの農園の作物を食べたりして食いつないだ上、近隣住民の助けで衣類を取り換えるなどして逃亡生活を続けていた。
連警や地元警察、連邦道路警察は、国家治安部隊の支援に加え、警察犬やセンサー付のヘリコプター、無人機なども利用して捜索活動を行っていた。だが、手掛かりが途絶えこともあり、国家治安部隊は1カ月以上を経た3月31日の時点で現地での捜索活動を打ち切った。
一方、現地での捜査で逃亡に使われた可能性のある車両を運転した可能性のある容疑者が捕まるなど、二人の逃亡を助けた可能性がある車両の存在が明らかになっていたことなどから、連警と連邦道路警察は3台の車両などに標的を絞り込み、捜査を継続。
その結果、4日午後、監視中の車両3台に分乗していた脱走犯2人を含む6人がパラー州で逮捕された。脱走犯の一人は連警が、もう一人は連邦道路警察が逮捕したという。
二人が逮捕されたのは、トカンチンス川を渡る橋で、川を使って逃亡するのを防ぐために構えていた連警と連邦道路警察が車両ごと取り押さえた。警察は容疑者らと共に、武器や現金、携帯電話などを押収している。
脱走犯ら逮捕を受け、記者会見を行ったリカルド・レワンドウスキ―法相は、「今回の逮捕劇は組織犯罪に対するブラジル国家の勝利だ」と語っている。