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『ピンドラーマ』237号=「ああ、ムカつく」を深掘り

2026年3月18日

表紙
237号の表紙

 コジロー出版(川原崎隆一郎代表)の月刊『ピンドラーマ』237号が3月に刊行された。

 「開業医の独り言」では著者の秋山一誠さんが「ムカムカ、ああ、ムカつく」をテーマに深掘り。「最近、妙に『ムカつく』ことが増えた気がします」から始まり、「ムカムカ=脳と胃が同時に『これはヤバい』と叫んでいる、ということですね。だから怒りが頂点に達すると本当に吐きそうになります。感情と身体は、思ったより密接に繋がっている」とし、最終的に「せっかく生物の進化の時点で、それを吐く機能が付いたのでもあるし。無理せず、我慢せずゲロしましょう」と薦める。

 ブラジルで3人の男児を公立教育で子育てた大浦智子さんの「ブラジルでの出産・育児体験」連載では、小中学校時代編。学校では「ポルトガル語の会話と読み書きが身につけば良い」と割り切って、それ以外は自宅で自分が教えることに。市が運営する無料のアートスクールに通い始め、「驚いたのは先生の質です。全員が現役アーティストで、子供の先生でありながら大学で教鞭をとる人もいる、とても明るくプロフェッショナル」という。

 学校生活に関する親としての感想では「子供同士が学外まで無理に群れないことが、ごく自然。学校はあくまで学校の中での関係。放課後まで付き合い続けなければならないという無言の圧はない」という。

 「ブラジル文化研究室」(島田愛加)では、移民が築いたブラジル俳句に関して久保一光(ルシオ)氏へのインタビューも。思いついた時に携帯電話に書き留めるやり方で、毎月100句ほど作り、その中から気に入ったものを投稿する現代的なスタイルだという。

 その他、「ポルトガル語ワンポイントレッスン」(リリアン・トミヤマ)などが28頁に満載。関心がある人は同編集部(電話11・3277・4121、ed.kojiro@gmail.com)まで連絡を。サイト(www.calameo.com/accounts/7735052)でPDF版が読める。



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