中国直通便が4月再開=サンパウロ州/北京22時間半

現在のサンパウロ州~北京間の航空便のルートはアフリカや中東、欧州経由で30時間前後を要するが、28日から運航が始まる中国国際航空便は22時間25分に短縮されると1日付フォーリャ紙サイト(1)が報じた。
従来のルートは、エチオピアのアジスアベバ経由なら27時間20分、アラブ首長国連邦のドバイ経由なら28時間35分、英国のロンドン経由なら30時間35分かかるが、中国国際航空は同じボーイング787型機を使い、スペインのマドリッド経由で飛ぶため、22時間25分で済むという。
中国国際航空の運航再開発表は、外国人旅行者の受け入れを再開するための取り組みの一環だ。中国ではパンデミック封じ込めのための制限措置解除から1年以上過ぎたが、北京や上海の路上や公共交通機関で非東洋人に会うことは稀で、中国に戻った欧米からの観光客は主に、北京朝陽区にあり、大使館街の一つの三里屯などの中心部に滞在している。
23年に中国を訪れた外国人の出入国件数は3550万件で、2019年の9770万件の36%だ。ビジネスを含む観光業の回復の遅れを受け、航空便の拡大から入国時の官僚的な要件撤廃に至る一連の景気刺激策が導入された。
一例はワクチン接種の照明とその後の健康申告廃止で、ビザ申請の手続きも簡素化された。また、同国の決済アプリWeChatとAlipayは国外のクレジットカードとのリンクを受け入れるようになり、タクシーなどでの紙幣の使用も再開されたという。