ハンガリー大使館＝ブラジル人職員2人を解任＝ボルソナロ氏の滞在の件で

　ボルソナロ前大統領が2月に2日間滞在したことが発覚したことを受け、ブラジリアのハンガリー大使館がブラジル人職員を2人解任したことが明らかになった。3日付Ｇ1サイト（1）などが報じている。
　ボルソナロ氏は2月12～14日にハンガリー大使館に宿泊した。同氏はその4日前に行われた連邦警察のテンプス・ヴェリタティス作戦で側近が逮捕され、自身もパスポートを没収されていた。
　ブラジル情報庁は当時から情報を掴んでいたが、3月25日にニューヨーク・タイムスが証拠となる防犯カメラの映像や写真付で報じたために、公に知られることになった。そのため、「逮捕逃れのために大使館で隠れたのではないか」との憶測も飛ぶこととなった。ボルソナロ氏自身はその数日後に弁護士を最高裁に赴かせ、大使館に滞在した理由などを説明させると共に、逮捕逃れとの説を否定している。同件は連警が捜査中で、最高裁が連邦検察庁に意見書の提出を求めている。
　ハンガリー大使館はこの騒動の責任を取らせる形で、ブラジル人職員7人の内2人を解任した。内1人は駐伯ハンガリー大使ミクロス・ハルマイ氏の秘書だった。
　解任された2人はボルソナロ氏が映っていた映像漏洩に直接関わった責任を問われた。監視カメラの映像は暗証番号がないとアクセスできない。また、ビデオは本来、流出してはならない機密情報の一つだ。