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ペトロブラス=赤道縁辺鉱区で新油田=高い潜在力に注目集まる

2024年4月11日

油田が発見された地点(Foto: Divulgação/Petrobras)
油田が発見された地点(Foto: Divulgação/Petrobras)

 国営石油会社のペトロブラス(PB)は9日、赤道縁辺鉱区のポティグアル海盆の超深海で石油の集積を発見したと発表した。この発見はブラジル北東部のセアラー州とリオ・グランデ・ド・ノルテ州の境界付近に位置するアニャンガ試掘井で確認され、油層は深度2196メートル、セアラー州フォルタレーザ市から約190キロ、リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタール市から約250キロの地点に位置すると、9日付G1サイト(1)が報じた。
 これは2024年に入って二つ目のポティグアル海盆での発見だ。PBは1月、アニャンガ試掘井から約24キロ離れたピトゥ・オエステ試掘井で炭化水素を発見したと発表していた。
 赤道縁辺は、リオ・グランデ・ド・ノルテ州から赤道直下に位置するアマパー州のオイアポケ市までの海岸沿い2200キロ以上に及ぶ。同日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、同地域は石油・天然ガス部門にとって大きな可能性を秘めた地域と考えられており、PBは2024〜28年の戦略計画で研究調査に31億米ドルの投資を計画しており、16の井戸を掘削する予定だ。
 だが、この探鉱活動がアマゾン地域に直接影響を与える環境災害を引き起こす可能性があると、環境保護主義者らが警鐘を鳴らしている。ポティグアル海盆に加え、フォス・ド・アマゾナス海盆、パラー・マラニョン海盆、バレイリーニャス海盆、セアラー海盆が含まれる。
 PBはプレスリリースの中で、アニャンガ試掘井での掘削が無事故で行われたことを強調し、人々と環境を尊重するという同社のコミットメントを強調した。また、深海および超深海領域で掘削された井戸3千基の実績は、安全操業のための技術的能力を裏付けているとしている。
 「赤道海域での探鉱活動は、埋蔵量の補充と新たな探鉱フロンティアの開発という当社の目標への新たな一歩であり、エネルギー転換期における世界のエネルギー需要を確実に満たすものである」と述べた。
 サンパウロ総合大学エネルギー・環境研究所(IEE/USP)のイルド・サウエル教授は、ポティグアル海盆での発見は、ガイアナやスリナムの地域で既に確認されている赤道縁辺の可能性への期待を強めるものだが、さらなる研究が必要だとしている。
 「蓄積性と経済性を評価する必要があり、そのためには試掘作業を完了させる必要がある」とサウエル氏は言う。
 PBはブラジルにおける赤道縁辺での活動に加え、2023年にはブラジル南部のペロタス海盆で新たな鉱区を取得。アフリカ西岸のサントメ・プリンシペでは三つの探鉱鉱区の権益を取得した。
 今回の発見は、同社のジャン・ポール・プラテス総裁の続投が議論されている最中に発表された。石油公社からの特別配当の分配などの問題をめぐり、同氏とアレシャンドレ・シルヴェイラ鉱山動力相との間に意見の相違が生じたことで、公社の将来に対する見通しが不透明になっている。
 8日に行われたルーラ大統領(労働者党・PT)とフェルナンド・ハダジ財相(PT)の会談後、政府筋の評価では、プラテス氏続投の可能性が強まった、と報じられた。


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