サンパウロ州=市議3人含む13人逮捕=PCC絡みの不正入札で
16日、サンパウロ州で州都第一コマンド(PCC)が関与した外注サービスの不正入札に関する捜査が行われ、市議3人を含む13人が逮捕された。同日付G1サイト(1)が報じている。
この捜査はサンパウロ州検察局組織犯罪対策特別班(Gaeco)と軍警が行ったもので、逮捕令状15件と家宅捜査令状42件が執行された。捜査では午前中に13人を逮捕。銃4丁、携帯電話22個、ノートパソコン22台、小切手350万レアル分、60万レアルと8千ドルの現金も押収された。
逮捕された13人の内、クバトン市のリカルド・ケイション容疑者(社会民主党・PSD)、フェラス・デ・ヴァスコンセロス市のフラヴィオ・バチスタ・デ・ソウザ容疑者(ポデモス)、サンタイザベラ市のルイス・カルロス・アルヴェス・ジアス容疑者(民主運動・MDB)は市議だ。3人はいずれも容疑を否定し、逮捕解除を求めている。
検察によると、今回摘発されたのは外注サービスに関する入札での不正で、PCCと関係のある企業やグループが不正入札で得た契約額はここ数年だけで2億レアル超に及ぶ。不正が判明している契約には、市議会を含む公共の建物の清掃や監視サービスなども含まれており、贈賄などで便宜を得た企業が、市役所や市議会と契約を交わしていた。
家宅捜査が行われた市はグアルーリョス、サンパウロ市、フェラス・デ・ヴァスコンセロス、クバトン、アルジャー、サンタイザベル、ポアー、ジャグアリウーナ、グアルジャー、ソロカバ、ブリ、イタチバなどだ。
この日は、9日に行われたサンパウロ市のバス企業トランスウォルフ社とUPバス社の捜査でも、関係者2人が逮捕された。