X社=「最高裁に従う」とブラジル弁護団=マスク氏と最高裁対決の最中
SNSプラットフォーム大手「X」のブラジル支社の弁護士が最高裁に対し、同裁からの法的命令には全面的に従う意向を示した。同社社主のイーロン・マスク氏がアレッシャンドレ・デ・モラエス判事に対して連日批判を行っている最中での声明だった。16日付フォーリャ紙(1)が報じている。
モラエス判事は最高裁でネット犯罪や三権中枢施設襲撃事件を担当しており、以前から、虚報を拡散したり、暴力を刺激したりしているアカウントの削除をXに求めていた。
それに対し、マスク氏は13日、その命令に従わないことをネット上の投稿でほのめかし、15日にはモラエス判事がブラジル憲法を侵していると批判した。また、ブラジル最高裁の要請を受けた米国の下院法務委員会からもブラジル最高裁の要請に従うよう、圧力を受けたと苦情を述べていた。
だが15日、Xブラジル支社の弁護団「ピニェイロ・ネット・アジボガードス」は最高裁に対する声明を発表。彼らは、モラエス判事の命令に従い、求められたテーマに応じた情報も送るとの約束を行っている。
Xブラジル支社では、13日にそれまでの弁護担当だったジエゴ・デ・リマ・グアルダ氏が辞任している。