ロマーリオ＝58歳で現役復帰を宣言＝会長務めるクラブを手助け

　1994年のサッカーW杯のブラジル優勝の立役者で、現在上議のロマーリオが17日、現役復帰を宣言した。同日付ランセ・サイト（1）などが報じている。
　現役復帰は、17日午前中にロマーリオ自身が明らかにした。ロマーリオは前日、リオ・サッカー連盟に現役復帰の届出を行っており、17日にはブラジル・サッカー連盟（CBF）に選手として登録された。ロマーリオの現役復帰は2009年以来15年ぶり。58歳での異例のものだ。
　ロマーリオは復帰の理由を、自身が会長を務めているクラブ、アメリカRJの手助けがしたいから、と語っている。同チームはリオ州選手権2部に所属し、フォワードには彼の息子のロマリーニョがいる。
　ロマーリオは1994年W杯で最優秀選手として優勝に貢献した他、バルセロナなどで90年代を代表するストライカーとして活躍。身長165センチの小柄ながら、俊敏な動きでゴールを量産する姿は、「バイシーニョ」の愛称でもてはやされた。代表通算55点はネイマール、ペレ、ロナウドに次ぐ4位。アメリカRJの会長任期は2026年までだ。
　ロマーリオは2022年に2度目の上議に当選。上院では現在、サッカーくじスキャンダルに関する議会調査委員会（CPI）の報告官を務めている。