バイア州=域内感染のコレラ患者確認=18年ぶり、感染拡大はなし

保健相が19日、18年ぶりのコレラ患者の発生を確認したと発表したと20日付G1サイト(1)などが報じた。
患者はバイア州サルバドール市に住んでおり、コレラ患者と接触したことも、患者発生が確認されている国を旅行したこともない。形の上では地元での域内感染だが、孤立型として扱われている。
保健省によると、域内感染発生は2006年以来だ。それ以前には2004年と2005年にペルナンブコ州で症例記録があるが、それ以外は皆、国外で感染した輸入型だった。
患者は60歳男性で、3月に腹痛と下痢を訴え、種々の検査を受けたが、全ての検査の結果、局所的で孤立した症例とみなされている。また、4月以降、病原体の拡散も起きていないという。
コレラは急性の腸管感染性細菌性疾患で、汚染された食品や人から感染が広がる。主な症状は下痢や腹痛、けいれんで、重症だと死に至る場合もある。
世界保健機関によると、1~3月には31カ国が患者発生やコレラ流行を宣言したという。