公務員採用試験=セキュリティ強化と不正防止=指紋収集や金属探知機導入も

ルーラ大統領(労働者党・PT)は23日、全国統一公務員採用試験(CPNU)に関するセキュリティ強化のためのガイドラインを発表した。不正防止の意味で、受験者が試験問題冊子を持ち出したり、受験票にメモすることを禁ずるなど、様々な措置が設けられた。また、生体認証のため、試験中に指紋の収集や筆跡鑑定も行われる。同日付テラ・サイトなど(1)(2)が報じた。
同試験は、国家高等教育試験(Enem)の公務員採用試験版「エネン・ドス・コンクルソス」として知られ、5月5日に全国228都市で実施される。6649人の採用枠を巡り、214万人が受験を申し込んだ。
57・3%は3最低賃金(4236レアル、約12万7千円)までの所得層に属しており、受験者の56%は女性だ。
政府はまた、試験当日に国家治安部隊の支援を受けることを許可した。試験は学校や公共施設を含む、全国約5150カ所で実施予定。
警備の調整は法務省国家公安局の管轄で、連邦警察、連邦道路警察、ブラジル情報庁(Abin)の支援も受ける。
受験者による問題冊子持ち出し禁止措置は、国家公安局からの勧告を受けて導入された。これは、試験中に問題を外部グループに漏洩し、その解答が電子的な手段を通じて別の受験者に伝達されるという詐欺事件が多発していることを受けたもので、試験の公平性と信頼性を確保するための重要な措置として採用された。また、試験会場には電子機器を識別する金属探知機も設置される。
試験用紙を受け取った受験者は、自身の個人情報を記入し、署名した上で、指示された特定の文章も記入する。運営者はこの手順中に受験者の指紋を収集することになっており、合格した場合に同一人物であるかの分析が行われる。
試験問題のPDFは、試験当日の午後8時から、管理革新省のウェブサイトで公開される。