基礎的財政収支=3月は15億レの赤字=昨年同月比で79%減

財務省国庫局が4月29日、3月の基礎的財政収支の赤字額は昨年同月比で79・3%減(インフレ調整後)の15・27億レに止まったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
同局によると、連邦自治体や地方自治体に回る分を差し引いた後の3月の歳入は、名目上で12・6%増、インフレ率を差し引いた実質で8・3%(126億レ)増。支出額は名目上で8・4%、実質で4・3%(68億レ)増だった。
3月の赤字額は金融機関の予想額を大幅に下回った。財務省が発表するプリスマ・フィスカルと題する月次調査によると、アナリスト達の予想は51億レの赤字だったという。
1~3月の中央会計(国庫、中銀、社会保障)は194・31億レの黒字で、昨年同期の312・08億レを実質で39・8%下回った。1月は793・37億レの黒字を記録したが、裁判所が命じた罰金や賠償金など(プレカトリオ)の支払いを前倒しした2月が大幅赤字だったためだ。
連邦予算基本法と財政均衡法では今年の基礎的財政収支目標を赤字ゼロと設定しているが、両法は上下に国内総生産(GDP)の0・25%までの誤差を認めている。3月末の財務省発表での年末時点の赤字予測額はGDPの0・1%の93億レだが、これを実現するには、29億レの予算凍結と168億レの特別歳入が必要だ。