中央銀行=記念硬貨を追加発行=1824年憲法で4千個

中銀が1824年に制定された憲法の200周年記念硬貨4千個を追加発行したと24日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。ブラジル初の憲法制定を記念した銀貨の額面価格は5レアルだが、販売価格は440レアルだ。
販売は造幣局が管理するメダル・クラブのウェブサイトを通じて行われる。中銀は4月に3千個を生産したが、既に売り切れ、4千個を追加発行した。中銀は売れ行き次第で発行数は1万個に増える可能性があることも明らかにしている。
記念硬貨の表にはブラジル最初の憲法が書かれた書物が開かれた状態で描かれ、時間と共にページがセピア色に変色した様子も表現。羽根ペンと手書きのテキストは200年前に憲法が書かれた時の様子を示している。最初の憲法の本やそれが書かれた時の様子が銀貨に使われるのは初めてだ。
記念硬貨の裏には立法機関としての連邦議会が描かれており、上向きのドームと下向きのドームが二院制であることを表している。
4月の硬貨発売は下院の貴賓室で行われ、中銀や造幣局、下院の代表者が出席した。
最初の憲法は前年の制憲議会で合意が得られなかったが、皇帝のドン・ペドロ1世が認可した。ブラジル史上最長の65年間存続した同憲法は、行政、立法、司法の三権の上に皇帝が位置する形をとり、世襲君主制を確立。君主制などの時代遅れの特徴はあるが、二院制の立法権確立や最高裁判所(現在の連邦最高裁判所)の設立も定めている。